1票の重み

 先の選挙では0増5減、また最近では9減9増などという衆議院議員の定数是正?なる案が出て来たが、結局は地方の議員を削って、首都圏や中京圏などの人口増加の地域の政治家を増やそうという魂胆。
 しかしながら定数を増やしても増えないのが投票率投票率5割を満たさない選挙は、多数決、過半数の民主主義を大前提にする日本民主主義であれば無効にすべきかと思うが、政治家は選挙に当選することが目標であるので、そのようなことを言う政治家など殆どいない。
 政治家になろうと選挙に出る人にとっては1票の重みは強く実感するが、今の日本選挙において、有権者が感じる1票の重みはどれ程のものか?雪が降れば行かない、遊びの予定があれば棄権するなど、投票したい政治家もいないし、地域のために頑張って呉れる様な期待できる政治家も居ないので、人に頼まれれば仕方ないが、何もなければ棄権する。これが今の選挙事情ではないかと思う。
 そんな1票の価値を価値として認めない、政治に期待していない地域から選出された政治家は、真の代議士:市民の代弁者ではないのではないかと思うが?
 もし1票の重みをきちんと尊重するのであれば、各選挙区で投票し、選挙区で代議士を出すのではなく、その得票数に投票率を掛け、そして選挙区の人口調整をした係数を掛けた指標を作り、それで全国ランキングを作成し、上位300人を代議士として選出すれば良いのではないかと思うが?
 いかがなものか?