※政治家とは!
 以前、政治と行政について書いたことがありますが、改めて政治と行政についてこれまでの経験を下に書いてみたいと思います。
 政治と行政を人間の健康管理に例えるならば、政治は予防、行政は治療であると思います。
 社会を健全に維持するためには予防と治療が必要です。
 例えば貧富の格差があれば、行政はその格差で生じた問題を解消すること、政治はその原因を解決すことを目的にすべきかと思います。
 具体的には、貧困者を助けるために生活保護などの制度を施行するのは行政、その貧困を作らないためにはどうすべきかという方針を明示するのが政治であると思います。
 もう一つ例を言いますと、待機児童を解消すべく保育園などを整備するのは行政の役割。せめて3歳、おしめが取れるまでは、両親のどちらかの下で養育されるようにする。本来あるべき姿を実現するのが政治の役割であると考えます。
 つまり、子どもの養育のため3年くらいは育児休暇がとれる社会を実現するのが政治の目的であるはずなのに、現状打開、応急手当は本来行政がやるべき仕事を選挙が一番の政治家が、自らの手柄を立てるべくやっているのが現在の日本の政治のように見えます。
 そういった意味から考えると、首長:市町村長は行政のトップであるので、政治家ではないように思います。
 よって首長は公選で選ばれるのではなく、行政マンの中から選ばれるべきであり、それを選ぶのは政治家集団である議会ではないかと思います。
 今回、小池東京都知事豊洲市場移転問題では様々なことが報道がされていますが、政治家としてはこれまでの課題を整理し、公開し職員の粛清をはかることは大変立派であり拍手喝さいですが、これまでの都知事を否定するからと云って、行政マンと対決する姿勢は、行政のトップとしては苦渋の決断か?彼女のパフォーマンスなのか?
 今後、16万人ともいわれる東京都の職員と対決することで、上手く都政がやっていけるのか・老婆心ながら心配しています。