敬老の日の今日

 昨日の総務省の発表では、65歳以上の人口が2,744万人で人口に占める割合:高齢化率が21.5%になり、昨年より87万人増えたとのことです。つまり65歳になったかた方々が87万人以上おられたことになります。
 昨今の新成人になる人口が概ね100万人であることと比較すると、87万人という数字は大きな数字であると思います。
 また、80歳になられた方が今年39万人以上で、80歳以上の方々が713万人で全体の5.6%になったとのことです。私の父も去る2月に80歳の誕生を迎えましたが、39万人以上もの方々が一緒に80歳になられたと思うと、今は80歳になるのも珍しいことではなくなったのだと実感しました。
 とかく昨今、高齢化率が高いことが行政では大問題となります。ちなみに新潟県は今回の調査で、25%となり4人に一人が65歳以上、60万2千人になったとのことです。行政の立場で考えると高齢者は定年退職された方々が殆どで、非生産世代となり、逆に医療や介護に多くの行政負担が伴うと言う訳で、高齢率が上昇することに対して、昨今のマスコミではマイナスイメージの報道となっています。
 しかし、裏返してみれば、高齢化率が高いということは、高齢者、老人にとっては住みやすい場所でおり、田舎はお金が無くても、そして例えちょっとした認知症になったとしても生活できるという、懐の深い生活の場であるという証かと思います。また100歳以上の人口比率の多い県は、沖縄を筆頭に地方の県が殆どで、最低は埼玉県とのことです。
 つまり、田舎、地方は「高齢者が安心して住める終の棲家」となりうる場所であり、また、ストレスも都会に比べれば少なく、長生きが出来る場所であるという証かとも思います。
 地方は、高齢化率が高くなることばかりを憂うるのではなく、「長生き出来そして老人が安心して住める場所であるという長所」を全国に発信してみてはと思った敬老の日でした。