長岡の雪

hiroshikaro2010-01-20

 佐渡島を一寸小さくした位の面積をもつ長岡市は、市歌に歌われている通り「海抜1,800メートルを超える守門岳から日本海」までの地域を抱えています。
 先週は思い掛けない大雪に見舞われ、長岡市除雪本部は総出動し昼夜兼行で除雪に対応し市民生活を守り抜いて頂いたことに本当に頭が下がります。
 しかし、長岡のどか雪・大雪と云っても、下表の通り大きな地域差があり、しばしば天気予報で云われる「平野部での降雪50cm、山間部での積雪80cm」と云われても、自分の住んでいるところは一体平野部なのか?山間部なのか?と疑問がわいてきます。
 また、平野部といっても海岸沿いの平野部である寺泊では、一番沢山降った1月14日に降雪量を見ても僅か13cm、一方私の住む中沢4丁目では63cmも降っています。
 更には中山間部である小国地域では161cmと女性の背丈程の雪が1日で降り積もった訳ですので驚きです。
 下表の通り、長岡の豪雪地帯は地震で大きな被害を受けた山古志種苧原(やまこしたねすはら)で、先週の週末で積雪3m、一方、海岸沿いの寺泊では20cmと積雪差で280cmもあります。

 同じ長岡といっても冬の天気は数km違えば全く違うところもある程、大きな違いがあることが分かります。
 昔長野市を訪れた時聞いた諺ですが「1里1尺」1里:4キロ行くと雪が1尺30センチ増える。国道117号線を長野市から新潟県との県境の町栄村まで雪の変化を云った諺とのことで、確かに雪が全くない長野市を出発し30キロ離れた飯山市へ行くと2m近くの積雪、そして40キロ離れた日本最高積雪を記録した栄村へ行くと、既に3mもの積雪であったことを実際車を走らせ経験したことがあります。
 何でこんなに?との疑問もわいてきますが、このような降雪・積雪の記録を見ると様々な事が読みとれます。
 しかし、こんな資料を見なければ、長岡は大雪だ!と報道されると、寺泊の長岡市民も、山古志に住む長岡市民も「今年は雪が多いの〜」いう日常挨拶を交わすのも一寸不思議に感じます。
長岡の降雪22.1.20.pdf 直