新しい市役所

市役所6階からの風景

 今日は終日市役所で会議でした。午前中は初めに6月本会議に上程される議案の説明、その後議会内で立ち上げた「第2回 新しい市役所調査検討委員会」の傍聴をしました。
 新しい市役所のあり方について①市民との協働 ②行政サービス ③効率的な市役所の3項目について、それぞれの会派で検討してきたことを発表し取りまとめるという会議ですが、まだ2回目ということでなかなかテーマが絞りきれないといった感でしたが、有意義な意見が聞けたと思います。
 感想としては、市役所を建て替えようが替えまいが、①〜③の事項は行財政改革で検討されるべきテーマであり、今までは市役所の執行部側で検討されてきたテーマです。しかし、この機会に議会でも真剣に議論されることは非常に大切なことだと思います。
 まず市役所とは誰のためのものなのか?とのそもそも論から入り、本当に、市民のためのものとしてのみ市役所のあり方を検討すべきか?市民とはいったい誰なのか?住民票各種証明書を取りに来る生活市民なのか?市が発注する事業の請負、許可を得るために来る経済市民なのか?また、市役所で働く市職員や我々議員も居るのではないか?そこで働く人たちにとって働き易い空間であればサービスも効率も向上するはずだ。
 なかなか具体的な結論までは至らず、次回に持ち越しとあんりましたが大切な議論であったと思います。
 これからの市役所はどうあるべきか、大きな財政赤字を抱え、そして伸び悩む税収、市民の経済格差は拡大し、勝ち組負け組の構造となり、これまでの中流を相手とした行政形態では平等性が保てなくなり、何処を基準に何を基準に仕事をしたらよいか分からなくなってきている時代。
 市民も交え、新しい建物の構造を考える以前に行政のあり方を検討することが大切かと思いました。