中沢町敬老会

町内会長さんの挨拶

 中沢町の敬老会に招待されました。参加された方々は75歳以上の方々で、中沢1・2丁目の対象者142名の3分の1に当たる47名の方々でした。皆さんお元気で、矍鑠(かくしゃく)とされておられる方々ばかりで、『大東亜戦争そして食糧難、高度経済成長、バブル社会』を経験され、乗り越えてこられた方々です。
 1人住まいの方も何人かおられましたが「他人(ひと)様に迷惑を掛けてはならぬ!」という気概で、自らの体調管理に人一倍気を遣われており、他の方に比べ頭も足腰も元気なような気がしました。
 知ってる人に会うのが嫌だとのことで、近くの老人センターではなく一寸離れた老人センターに行くのを楽しみにされておられる方や、近くに住む孫と時たま旅行に出掛けることを生き甲斐にされておられる方、川柳の作るのを趣味にされておられる方等、それぞれ日課や生き甲斐、趣味を持つことが元気の秘訣と感じました。

 老人世帯(若い世代が居ない世帯)の方々も多く、今もなお核家族化が進んでいることも実感させられました。世帯の合計収入で保育料や地震の際の支援金額等が決定される等、目先の金のことを考えると『別居した方が得だ!』と思わせるような拝金主義からきた施策が多くなった昨今、老人世帯の生活保護世帯が多くなり、生活保護世帯の総数が過去最高になったとの報道が昨日ありましたが、若い世代と一緒に生活することこそが、現代が抱える社会問題:少子高齢化、子どもの教育等の問題解決につながることではないかと思います。
 地域のコミュニティを醸成することも大切ですが、初めにしなければならないのは、家族の絆の強化、老若の共生つまり、家族の同居政策が必要ではないかと思わされた1日でした。