内橋克人講演会 1

hiroshikaro2007-12-09

 今日、新潟県土木学会の土木の日にちなんだ講演会が、新潟市の「朱鷺メッセ」で開催されました。
 講師は経済評論家の内橋克人さん「浪費なき成長」などの著書で知られておられる方で、小泉内閣構造改革を鋭く批判され続けて来られた方で、数多いる経済評論家の中で私の尊敬する方ですので、はるばる新潟まで講演を聴きに行ってきました。
 途中渋滞に巻き込まれ、会場に到着したのは開始10分前でしたが、そこは新潟の良いところ?一番前の席は私のために取ってあったのか?かぶりつきで思い切り2時間の講演を聞くことが出来ました。
 土木学会の主催で、私も土木に携わる一員ですので、たまに土木学会のホームページを見たときに講演の案内がありましたので、10月下旬に申し込みをし楽しみにしていた講演でした。
 予断になりますが、皆さんは土木の日とは?いつかご存知ですか?そうです11月18日が土木の日です。何故か?はちょっと考えてみてください。私も何故と考えたら直ぐに分かりました。

 さて、本題に入りますが、内橋さんの講演のテーマは「新たな公の創造を目指して」で21世紀の「公」とは一体何なのかを話してもらいました。
 要旨をまとめると同時に私の考えを加えてみました。

 1.公とは?政治とは?
  生きていくための条件を整え、1人1人が皆幸せになるよう、暮らせるように努力するもの。 
 中学校で、日本国憲法を学んだときの3つの柱の一つが「基本的人権の尊重」
 憲法第11条の「基本的人権の享有と本質:国民はすべての基本的人権の享有を妨げられなお。この憲法が国民に保障する基本的人権は、犯すことの出来ない永久の権利として、現在および将来の国民に与へられる」
 また、憲法第13条の「個人の尊重、生命・自由・幸福追求の権利、公共の福祉:すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」 学びましたが、今回の講演のテーマである「公と個人」について再認識させられました。

 2.共同体には3つの形態がある。
  第1の共同体:これまでの、むらや街、地域コミューニテーなどの組織
  第2の共同体:企業、会社
  第3の共同体:「使命共同体」産学官 そして市民の4つのセクターからなる共同体で、これまでにはなかった新たなる共同体である。
  最近はよく協働という言葉が使われますし、第3セクターつまり、行政、企業、市民の3つのセクターの共同的な事業展開こそが新しい社会運動といわれますが、内橋さんはそこに「学」を入れていることになるほどと思いました。
 長くなりましたので、明日に続けたいと思います。