日本の政治よ!しっかりせよ!

 新年を迎え、政界では内閣改造や総選挙の話ばかりで、国や国民のことを考えるより、政治家自らの利益ばかりが年度当初の政治テーマになっているように思えてならない。
 捻れ(ねじれ)国会の解消を!の掛け声で民主党は早期解散そして総選挙を訴えているし、自民党公明党の与党は現状では、なかなか勝ち目が見えないようなのでサミット後の秋口解散・総選挙を訴えている。
 政治家自身にとって、選挙は一番大切なものであるかも知れないが、政治家の役目は、国家・国民の為に働くこと!それを「いの一番」に考えて貰いたいもでのある。
 国民にとっては現在直面している政治課題、特に国民生活に直結している労働・雇用問題や福祉特に年金問題などの早期解決が望まれているが、国民不在の国会なのか?自分たち政治家の都合を優先して政治日程が組まれ、与野党の足の引っ張り合いだけがテーマになっているように思われてならない。

 また、海外に目を向けると、アメリカの大統領の選挙も大事かも知れないが、今朝の新潟日報朝刊には、ケニアで昨年暮れの12月27日に大統領選挙後の暴動で300人以上が死亡し25万人もの避難民が発生していることが報道されていた。
 もしこの暴動が先進国で起きたのであればもっと大きく報道され、国民世論も動き、日本の外交政治にも大きな動きがあっただろうと思われるが、ケニアはじめお隣のスーダンソマリアなど中央アフリカの国々は、世界でも1,2の貧困国、貧しい国での出来事・問題を大きなニュースにはしない日本のマスコミ、そしてそれに対して殆ど具体的な動きを見せない日本の外交政治に対して大きな失望感を感じる。
 ケニアと云えば、箱根駅伝やマラソンに参加するトップランナーの出身地、何か日本として出来ることはないのか?
 多くの弱き人たちが民族同士の対立で犠牲になっている現状をもっともっと我々日本国民は知るべきではないかと思う。
 何れにしても我が国の政治家は、自らの選挙のことや国内の政治にばかりに気を取られているのではなく、世界の中の先進国、超大国の一員として、もっと国際政治、特に世界平和の推進の為に切磋琢磨すべきであると思う。
 マスコミも同じニュースばかり温め返しで報道するのではなく、もっと世界で起こっている事件や現象をきちんと取材して、真実を国民に報道しなければ第4権力と云われているマスコミの権威と責務は一体何処にあるのか分からない。