大学入試センター試験 1日目

 昨日は園芸福祉の講演会で群馬県藤岡を訪問して来ました。
 帰途の電車に沢山の高校生が乗って来て、英語や国語、社会などの答え合わせをしていました。「合ってた!違ってた!」正に神業のように「自分の点数はこれ位だ!明日はがんばろう!」と云って電車を降りていったのが非常に印象的でした。
 『考えて色々な答えが出る試験よりも、答えは唯一の暗記する試験、そのような試験が最高学府の入学試験であって良いのだろうか?』とも思いました。

 思い起こせばセンター試験は昭和54年頃から導入された制度。私が受験した時はセンター試験導入2年前の年であったように記憶しています。当時私が通っていた予備校の職員は異口同音に「センター試験が導入されるようになれば予備校の役割は低下し、廃校しなければならない!」と言い、大きな危機感を持っていましたが実際はどうでだったでしょうか?
 英数国社理の各科目を真面目でこつこつ勉強し、予備校や塾に通わなければ、センター試験テクニックが習得できない。
 模試を受けなければ自分の位置が把握できない。誰がどれくらい同じ学部を志望しているのか?それらのことが一番の関心事であり、先ずは、入れる学部を選び、そこを受験するといったのが、今時の受験生の動向ではないかと思います。
 その学部で何が学べるのか?どういった教育理念をもっているのか?は二の次になっているような気がします。
 高校受験そして大学受験から解き放たれた大学生、そして大学生活4年間は、正に自らが志す学問を勉強し、社会に役立つ人材として成長しなければならない時期かと思いますが「何をしたい。学びたい。そして教育理念」等を二の次に入学した学校では、勉強意欲も湧かないのも理解できます。
 共通1次・センター試験導入から既に30年近くが経ちます。この辺でセンター試験を検証すべきではないかと思いますが?