宇治平等院鳳凰堂

hiroshikaro2008-07-20

 十円玉のデザインである宇治平等院鳳凰堂を訪ねてきました。凡そ千年前の1052年に建造された鳳凰堂は、昔のような平安時代の煌びやかさはありませんでしたが、1000年もの風雨に耐え今でも巌としてたっている姿は、正に天晴れでした。

 屋根に凛として立っている鳳凰にはいつか建物ごと持ち上げ、阿弥陀如来が待つ極楽浄土へ飛び立っていくような力強さを感じさせられました。
 約20分間の鳳凰堂内部の見学会も62名の限定で行われ、日本初の寄木造で作られた定朝(ていちょう)作の阿弥陀如来像は古くなり金箔が落ちたと言えども素晴らしいき重い輝きを放っていました。
 人の世は移り変わりますが、鳳凰堂、阿弥陀如来像は変わらないで、われわれ人間の生活・営みを見つめ続けているのだと感じました。

 1052年釈迦没2000年後に末法の時代に入るといわれ建造された鳳凰堂ですが、3000年後の2052年を控え、世の中はいったいどうなるのだろうか?等と仏の教えを信じ神頼みするような非科学的な時代ではなくなったかも知れませんが、仏や神などに対する畏れの念を呼び起し、1日1回は手を合わせ神仏を思うことを励行しようと思いました。合掌