おかしなマスコミと視聴者

 今週に入って毎日の様に特番だとか、4時間スペシャルだとかといって、以前に収録していたような番組ばかりをやっている。朝のニュース番組も無くなり、年末休暇に入って何故ニュースが無くなったのだろうか?と疑問に思う。
日本はそれだけ平和な国であることを実感すると同時に、平日のニュース番組なんかは、あってもなくてもどうでも良い、つまり、視聴率さえ稼げば良いのだというテレビ局の番組編成に大きな疑問を感じる。
 マスコミ、報道関係者も当然年末お正月を迎える。皆で休むことは決して否定する訳ではないが、マスコミの神髄は大衆に対して新しい情報を与えるものであり、昼夜兼行、年中無休で報道し続けることが使命であると考えると「温め返しの番組」や「何ヶ月前に収録した番組」ばかりを放送することはおかしな話だ。
 昨今公営放送局であるNHKの運営のあり方が話題にのぼるが、NHKのあり方も大切だが、幾ら民放といっても既に公のメディアとして認められている現在、利益や効率を追求するがために視聴率稼ぎばかりを目的に、マスコミ本来の目的を忘れてしまってはいないだろうか?
 また、その番組を疑問も感じずテレビの前に座って喜んで見入っている、マスコミに思うが通りに飼い慣らされてしまった我々視聴者は、もっときちんと番組を選択してテレビを見なければならないことを認識すべきと思う。
 年末年始の9日間は、正に我々視聴者の品格を問われる期間ではないかと思う。