交通事故死亡者数:5,155人

 今朝の新聞に「県内の交通事故死124人 過去50年で最少」の見出しで、交通事故による死亡者数の減少を報道していますが、依然、全国ベースでみると5,155人もの人が交通事故の犠牲になっています。昨年の死亡者の総数が114万人と報道されていたことと比較すると交通事故で亡くなった方は0.34%にもなります。この数は、12年前の阪神淡路大震災で亡くなられた方々の数に匹敵します。
 単数の積み重ねですので、1件の人身死亡事故は大きく報道されませんし、5,000人を超える死亡者数も最高よりも半数以下になったと、何か第三者的な報道ばかりです。
 このように、最近の交通事故による死亡者数は年々減少傾向になることは歓迎しますが、まだまだ危ない箇所は沢山あります。
 事故を起こして人を引いたりしたら一生取り返しがつきません。加害者も被害者も一生大きな負担を背負って生きていかなければならないことを考えると、交通事故程残酷なものはないように思えます。
 特に雪が降るため除雪車を走らせなければならない、広く整備された道路の多い長岡から、雪の降らない町を訪れると、歩道もない見通しの悪い道路が非常に気になります。
 事故での死亡者数が減ったことを単純に歓迎するのではなく、事故現場を良く検証し、2度と事故が起きないようなハード面の対策・整備を行うと同時に、危険箇所の解消のため、今まで以上に力を入れ整備をすることが今後の道路行政に必要なことだと思います。
 信号機の設置要望をしても予算の関係で5年以上も待たなければ設置されない。子どもの通学路で歩道の設置要望をしてもなかなか設置されず棚上げ状態になっている箇所は少なくありません。
 昨今は、道路特定財源の有り様とか、役人の天下り、使い込みなどばかり目について「道路の整備は必要ない!」という大合唱が聞こえています。
 道路行政は、速く走ったり、渋滞解消などという効率ばかりを求めたりする道路から、人に優しい、そして安全、安心な道路作りに変更していくべきかと思います。