地域のボランティア団体

 私の地域には様々なボランティア団体がある。
一番身近な町内から子ども会、育成会、老人会、そして学校に関して言えばPTA、後援会、クラブ活動を支援する振興会、そして地域全体を包括する社会福祉協議会交通安全協会、こどもの安全を守る会、コミュニティーセンター等、非常にたくさんの会があり、たくさんの方々が携わり運営されている。
 昨今は、自ら手を挙げて、それらの会長や役員になってくれる方はほとんどおらず、クジ引きで、はずれくじを引いた人がやるか。さもなければ順序を決めて交代でやっているのが現状だ。
 はずれクジとはいえ、役員を受けたからは任期中、真面目にやらなければ皆さんから文句がでるので、任期満了日を目指し、指折り数えて頑張っておられる方も少なくない。
 また「子ども達のため地域のため」と引き受けたならば一生懸命やらなければならないと積極的にその役を全うされる方もおられる。
 最近立て続けにそれらの会合に参加した。年度末なので活動報告や決算報告、そして新年度に向けての引き継ぎ、改善事項などについての発言を参加された方々に求めるが、殆ど下を向いたまま口を開かない、強制的或いは順番で指名すれば、ぽつりぽつりと話し始める。
皆さん下を向いていて、質問しても何も返事がないと、議長を務めている会長や役員は何か悪いことでもしているような雰囲気にしてしまう。
 皆の会なのに、もっと積極的な意見が出され活発な会議になったらと思うが、不穏当な内容の発言をしたり、場違いの意見を述べてしらりしてしまったら?との不安もあるかも知れないが???
 閉会の挨拶では、必ず主催者である役員が「出席ありがとうございました。」と挨拶をするが、たまたま、はずれクジを引いてしまい、会議の準備、進行そして実際の事業実施等しているのは会長や役員であり、彼らは大変な思いをしているのに、そのことに関しては、参加者からは殆ど感謝の気持ちや「ありがとう」という言葉は発せられない。終わったら後片づけもしないで、義務が終わったと考え、そそくさと帰ってしまう人が殆どである光景をみるにつけ、「一体何なのだ!」と思う。
 自分たち、自分がしなければならないことを会長や役員がやってくれているのに、会議への参加は、何か嫌なことをしに来ているような態度に大きな疑問を感じる。
 現在市議会議員という仕事をしていると、上述した会の役員を務めたり関わったりして、会に参加することもしばしばであるが、誰のための会なのか?もっと関係者が一生懸命やらなければならないのに、はずれクジをひいた方に全て押しつけている現状をどうにかしなければならないと思う昨今である。