剱岳(点の記)

 7月1日は映画の日で入場料が1000円だったので、深夜初めてTジョイ長岡へ「剱岳」を見てきました。
 測量の仕事をしている私にとっては、大変興味深い映画でした。特に「誰も行かんかったら地図は出来ん!」前人未踏の剱岳に三角点を設置する決意の言葉には感激しました。
 山の中に道路やダムを造る際、一番先に現地に入るのが測量士です。これまでは「黒部の太陽」など。どちらかというと難工事を何し遂げた工事関係者に脚光が浴びてきましたが、その仕事を行うため準備作業である測量に関して光を当てた物語はこれまで余りなかったように思えます。
 「地味でひとつひとつの仕事を積み重ねることで正確な地図を作製する」のが測量の仕事であるということを大衆に紹介してくれた素晴らしい映画であると思いました。
 前人未踏の土地、そして厳しい気候条件にも歯を食いしばって自らの使命を達する姿は正に感動そのものでした。
 公開13日目にして既に観客動員100万人突破との広告が今日の朝刊に載っていました。
 是非、皆さんも「剱岳」を見に行って下さい!