桃から生まれた桃太郎

農家自身で建てた温室

 ブドウの産地岡山では今ブドウの出荷で大忙しです。
 先輩のお兄さんのブドウ農家を訪問しブドウ栽培の実態を見学させて貰いました。
 三角屋根のガラス張りの温室にはブドウの木が左右で4〜6本しか植わっていないのに温室内はブドウで一杯。一坪当たり16〜17房の密度で摘果・栽培するとのこと。
 「紫苑」という種なしの皮ごと食べられる品種で、出荷価格は1房1,000円から1,500円位とのこと、ついつい房の数を数えてしましました。

 その後、現在岡山で一番高い品種と言われているブドウ「桃太郎」を見せて貰いました。
 ブロウの実1個1個が正に桃の形をしており、これも種なしで皮ごと食べられる品種で、糖度が16度以上になったら出荷するとのこと。こちらは1房2,500円〜3,000円で、現在化粧箱に2房入って6,000円で贈答用に出しているとのことでした。

 当然、なかなか手に入らない代物で、大分から来られた大先輩は岡山駅の名店街で「桃太郎ぶどう」を探したが見つからなかったとのことで、早速ここで買い求めておられました。
 お話しを聞くと兎に角手が掛かる代物で、摘果だけではなく摘花(蕾)までして房の大きさを整えるとのこと。並大抵の作業ではないことを聞きました。
 ブドウの他に桃、柿、キィウイ等を1haも作付けされており、冬以外は大忙しの毎日、冬にはご褒美で海外等へ旅行に出掛けられるとのことでした。
 試食をさせて貰いましたが確かに「美味い」、しかし「一粒幾ら?」と計算すると食いしん坊の自分としては、値段の安いピオーネやマスカットの方を沢山食べたいな〜とも思いました。
 また、手間暇掛かる作業なので、障害者の出来る作業もあるのでは?とも思いました。
 桃太郎は人気者、これまでトマトの桃太郎は知っていましたが、ブドウまで桃太郎の名が付いているとは驚きでした。