宮城県・仙台県

 先日仙台市を訪問しました。
 東北唯一の政令市で人口101万人の大都市、東京と札幌の中間に位置して、正に東北地方の中心都市です。
 現在の宮城県の人口は230万人余り、その内仙台市が101万人を占めているので、人口比からすると40%強が仙台市に集中していることになります。
 面積は長岡市の840k?より小さい788k?ですがが、兎に角、仙台市1市で宮城県が成り立っているような錯覚に陥るほど、仙台市ばかりが賑わっているような印象を受けました。
 市役所と県庁は仙台市の中心街、勾当台地区に仲良く並んで建っていますが、県庁に働く友人に聞くと、仙台市と県は色々な意味で張り合っており、こと箱物に関して言えば、数年前に開催された宮城国体ではそんな張り合いから無駄な施設が作られたと嘆いていました。

宮城県

※高いビルが建ち並ぶ仙台駅前

 今季は楽天の大活躍、またサッカーはベガルタ仙台が活躍し来季はJ1に昇進することが決まり、泉中央地区のサッカー場ではFC大阪との試合に勝利し、市民は大変盛り上がっていました。
 夜の歓楽街も名物「仙台の牛タン」を求める人で賑わっており?また、近郊には2つものアウトレットショップがあり、週末等連休は県内各地、近隣県から多くのお客で賑わうとのことです。

※仙台の副都心 泉中央地区
 これ程までに一極集中が進むと、近隣の市町村はどんどん人口が減り、経済や地域格差が顕著になることが心配されます。
 そんなことを考えますと、果たして県からある程度独立している意味合いを持つ政令市の中に県の行政府:県庁が存在することは果たして正しいのか?
 現在は政令市からも県議会議員が人口比で選出されており、当然、半分近くの議員が政令市からの選出議員となっている訳で、本来県庁は、政令市以外の市町村のための県政が行われるべきかと考えますが、そのことが果たして可能なのか疑問に感じます。

 平成の大合併が来年3月末で一段落します。丁度政権交代も行われ地方分権の具体的施策が実現しそうな予感がする昨今、県と政令市、中核市特例市、一般市、そして町村との地方自治体の役割分担を明確にすると同時に、地方議員の選出方法、議員数、そして議員報酬等を見直す時期ではないかと強く感じさせられる訪問となりました。
 そういった意味からも、仙台市宮城県から独立して仙台県になったら?と考えますが???