人の居ない山陰

昔は賑わいが懐かしい出雲大社

 議員の視察で鳥取・島根を回って来ました。
 現在新潟県では5年後の北陸新幹線の開通に伴い上越新幹線の間引き運転が行われ、東京〜新潟間のアクセス状態が悪化することを酷く心配し「2014年問題」と云って騒いでいます。
 そのこともあってか?新潟県知事は北陸新幹線の建設工事費の地元負担金を問題にし、北陸新幹線の開通に一石を投じているようですが?私の老婆心でしょうか?
 さて、今回10年振りに山陰地方を回りましたが、JR山陰本線は未だ単線で、かつ電化されていない箇所が多く、駅での待ち合わせがあったり、デイーゼル機関車なのでスピードもゆっくりで、目的地までの時間は2倍以上掛かりました。

※車輌は格好良いですが?
 新幹線に乗り慣れてしまった私にとっては、ちょっと昔にタイムスリップしたような錯覚に陥りました。

※エレベーターもない駅舎
 鳥取、島根には鳥取空港米子空港、そして出雲空港の3空港があり、また、島根の西のはずれ山口の県境近くの益田には萩・石見空港があり、専ら東京へのアクセスは飛行機が主力となっているようです。

 航空機と云っても500人も乗れるジャンボが就航しているのではなく、168人乗りのボーイング社の航空機中心ですので、新幹線の僅か2車輌分の乗客しか運べません。
 幾ら飛行機が満席と云っても新幹線2車輌分ですから、現在米子〜東京間は1日5往復ですので、片道の輸送能力は168人×5回となりますので、新幹線10車輌分でしかありません。通常上越新幹線は12車輌編成となっていますので、米子〜東京間の航空機の1日の輸送能力は、新幹線1本分に満たないことになります。
 新潟も人が少ない、賑わいが無いと云っても、この数から見ればまだまだ多いように思えます。
 東京を見れば人は少ない、しかし、山陰地方に比べれば人は多い訳なので、そう憂いてばかりいるのではなく、もっとプラス思考で物事を受け止めていったらと思いますが
出雲市の中心街の殆ど人が居ないアーケード