[コラム]大家族のススメ

 子どもの日の今日「子どもの数が前年に比較して29年間も減リ続けている!」「子どもの人口が全体に占める割合が12%」「子どもの割合が一番多いのは沖縄県、一番少ないのは秋田県」「東京だけが子どもの数が増えた。」このような見出しが昨日からやテレビで報道されている。
 ○沖縄県と云えば、今まさに普天間基地で大きく揺れている所、そして全国一の長寿県。
 ○秋田県と云えば、全国学力テストで常にトップを行く教育県。
 ○東京都と云えば、不況下の日本にあっても独り賑わいを見せている所。
 何か?少子化、そして子どもの数の減少は、この3県の特徴を分析すれば分かるような気がする。

 話は変わるが、ドイツで7年間家族で生活した時、3人の子どもが生ま、子育て支援金、養育費等と云って、外国人である私までにも助成金をいただたことがあった。
 長岡にしばしばお見えになる長岡・トリア親善大使のアウバートさんは、ドイツでの少子化を以下のように分析されていた。
 1.少子化子育て支援金や養育費等、金をやったからと云って簡単に解決するものではない!
 2.少子化の一番の原因は高学歴社会である。
 3.高学歴のために社会に出るのが遅くなり、そのため婚期も遅くなる。
 4.出産適齢期は20代、それが30代、40代では、1人を出産するのがせいぜいである。
 5.高学歴偏重社会を見直し、職業訓練:マイスター制度等を充実させ、若くても自立して生きて行ける社会にしなければならない。
 このことは、日本に於いても当てはまると思う。
 少子化に伴「、子どもを大切に」が行き過ぎて、甘やかせて育ててしまう。甘やかせて育った子どもは、なかなか自立出来ない。また、就職状況が悪い昨今、気に入る仕事がなければ家に居ればいい!そんな親が少なくないのではないか?
 また、親の方にすれば「手塩に掛けて育てた子どもが居なくなる生活を考えると、なかなか子どもを出したくない」とい考える親も少なくないのではないか?
 このように今の日本の家庭では、なかなか親離れできな子ども、子離れできない親が大勢居る状況であると思う。
 核家族化が進み、年寄り世代と若い世代が別々に生活するようになった。当然、一緒に住むよりも別々の方が金が掛る。
 若い世代は、仕事に追われ、子どもを自分や家で育てることが出来ないので、塾や行政が運営する施設に任せる。年寄りと一緒に暮していれば子どもの養育も手伝って貰えるし、逆に年寄りの介護は若い世代が担うことも出来るはずである。
 このような社会状況を考えた場合、今の政治が行うべきことは核家族化を食い止め、大家族を促進する施策を実行すべきかと思う。税制的な優遇措置や在宅介護ならぬ「在宅養育」に対しての支援策等を積極的に打ち出す必要があるかと思うが?