学区とは?

 昨晩地元栖吉小学校の後援会の役員会があり、決算予算について審議しました。会からは「本年度も一世帯当たり300円の会費を徴収して欲しい」と後援会の委員になっておられる町内会長さんにお願いがありました。
 数年程前から栖吉小学校区に隣接する長倉地区(四郎丸小学校区)では大規模な区画整理事業、いわゆる宅地造成が行われており、今も建築ラッシュが続いております。
その宅造された一部のは地区は、隣接する小学校、具体的には四郎丸小学校か、栖吉小学校か、どちらへ行くかの選択は当事者(親と子ども)に任される、いわゆる「学区のグレーゾーン」に指定されています。
今日聞いたところ、そのグレーゾーンから栖吉小学校に通っている児童は現在4名居るとのことでした。
 そのグレーゾーンが属する長倉町内の子どもたちは、これまで四郎丸小学校に通学していました。確かに栖吉小学校に通学した方が距離的には近いですが、隣近所の子が別々の学校に通うという、正におかしな状況となっています。学校が違えば子ども会も一緒にならない、そして子どもを通じての親同士の交流も無くなる。正に学校・子どもは地域の要である筈なのに?
 よって、これまでの学区内の方々を対象とした後援会活動(学校運営を行う際の支援を行うだんたい)や振興会活動(学校でのクラブ活動に対しての支援を行う団体)の在り方を見直さなければならなくなったのでは?と提案させてもらい、今後検討してもらうことにしました。
 子ども会も然りで、通常町内会は、町内子ども会に対して補助金を支給しています。しかし、町内に住む子どもが違う学校に通うとなると、そこの住む全ての子どもが子ども会に加入する訳ではなく、極端な事になると長倉町内栖吉小学校子ども会と長倉町内四郎丸小学校子ども会等というような会ができてしまう?当然子ども会の運営は上手くいきません。それらの在り方なども今後問題になって来るかと思います。
 「子どもは地域で育てよう!」と教育委員会そして文部科学省も云いますが、このような学区のグレーゾーンを作ったことで、地域、学校の在り方がおかしくなって来ている現状を見るにつけ、「学区の自由化」「学区の弾力化」などという親の立場での考え方を優先してきた教育行政の在り方自体を見直さなければならないのでは?と感じた、後援会の役員会でした。