[コラム]何のための政治か?

 鳩山内閣総辞職、総が付いているのだから全ての閣僚が辞職したかと思ったら、11人もの閣僚が再任された。頭だけ挿げ替えた格好である。昔であれば殿さまが腹を切ったのだから、それを支えていた家臣団、家老をはじめとする要職に就いている者も全て腹を切った筈だが?それが、内閣の家老であった者が今度は殿の代わりと、全く新たな政権になったかのような感じで現れ、一年前の選挙公約とは随分違った内容の所信表明を行った。
 現代の政治は「殿の責任は問われても、家老の責任は問われないのか?」と大きな疑問を感じる。
 そしてまた昨日は、大切な法案等の審議が必要なのに、参議院選挙の日程に合わせ、国会の会期延長を断念して来月11にの選挙に向けスタートを切った。
 国会は審議することが第一であり、選挙は二の次にしてもらいたい。実際国民にとっては、日常生活を守る法律の審議が優先されるべきであり、それをきちんと終えてから選挙に突入してもらいたいと思うが???
 一年前に政権が代わったとわ云え、自民党政権時に言われ続けててきた「国民不在の政治」は今もなお、民主党政権に引き継がれているかと思うと、現実は頭が代わっただけで、政権交代など全く行われていないと感じる今日この頃です。