暗渠(あんきょ)

広い耕地

 暗渠と言ってもピント来る人は珍しいのではないかと思います。
 田んぼの地下水を引くための施設で、現在、長岡市百束地区で暗渠の埋設作業が行われているので福島江土地改良区の担当者から案内してもらい、中沢地区ほ場整備協議会の役員の方々と見学に行って来ました。
 百束地区の田んぼがある場所は、通称 八丁沖と言われ、昔は水の下でしたが排水技術が進み、排水事業が完了したので現在は素晴らしい美田となっていますが、現在実施されている県営ほ場整備事業で、更に排水性を高めるため

 φ50mmの細かい穴の開いた塩ビ管を、深さ55cm〜70cmの勾配をつけ4.5m間隔で埋設していました。
 これまでの陶管を使った暗渠埋設に比べ、埋設作業の効率は2倍程で、製品コストも安く、耐久性も高いとのことで、今後はどんどんこの種の塩ビ暗渠になるように思われます。
 塩ビパイプを埋設する溝を掘り、パイプを埋設しながら籾殻を投入する。いくつもの作業を一回の走行で完了する優れものの機械に目を見張りました。

 田んぼの乾田化が進めば、農作業も格段に効率化され、加えて、米だけではなく、麦や大豆などの栽培も可能となり汎用化が進み、土地生産性も飛躍的に向上します。
 このような地改良事業の実施が、昨年、民主党政権に代わったことで急ブレーキがかかってしまいました。自民党を支援してきた農家に対する民主党大物政治家の意地悪のようにさえ感じられました。
 私の地域では現在2つの土地改良事業が進められていますが、事業に対する予算付けが悪くなり、思うように事業が進まないのを歯がゆく感じています。
 昨今の大物政治家の去就により、今後土地改良の推進が図れればと望む今日です。