先進地視察研修2

講師を囲んでの意見交換会

 国内でも先進的な取り組みをされておられる 群馬県前橋市にあります若葉養護学校の校長先生より、わざわざ倉渕までお越しいただき「若葉養護学校の様子」についてお話していただきました。
 若葉養護学校は、高等部の上に2年間の専攻科、更にその上に2年間の研修科があります。
 つまり、通常の公立の養護学校では高等部 18歳で卒業ですが、高等部までの学習・訓練では、まだ社会にでるまでには心許ない若者の更なる訓練・学習期間として、プラス2年の専攻科、そして更にその上の研修科2年を設け、一般の大学生と同じ22歳になるまで受け入れるという「障害のある若者の社会参加・就労・訓練」を具体的かつ真剣に取り組んでおられる本当に素晴らしい学校です。
 高等部以上の専攻科、研修科の設置・運営はかなりお金がかかる事業とのことですが、学校として積極的な作業の委託などを受けられながら実施されておられるとのお話に大変感銘を受けました。
 養護学校の生徒は今後どんどん増える傾向にあるが、それらの受入態勢の整備が遅れているとのこと。
 学校や施設の整備に終始するのではなく、学校や施設を巣立つ人たちを受け入れる態勢整備の方が急務ではないかと感じました。そのことはハードの整備よりも、それを受け入れることが出来る人の心つまり、ソフトの整備が急務であると実感しました。
 また、養護学校で学ぶ児童生徒に必要な条件として「まず体力の強化」を言われました。生涯のある児童生徒に限ったことではありませんが、学校教育での体育の重要性を痛感しました。
 次回は機会を見つけ是非、学校を訪問させていただこうと思っています。