壮絶な風景

南相馬市の職員の方と

 ドイツ人の復興支援のプロジェクトの打ち合わせで、東日本大震災で大きな被害をうけた南相馬市亘理町、そして郡山に全村避難している川内村災害復旧役場(ビッグパレット)を訪問して来ました。
 南相馬では津波で全部浚われてしまった現場を見ました。


 2か月半経った今、現場に立ち、余りの凄さに涙し、茫然としてしまう光景に、被災当時はもっと凄く、そして悲惨であったことを想像し、人間の叡智を超えた自然の力の大きさ、ややもすると人工・科学>自然と考えがちの人間の傲慢さ、今こそを反省しなければならないと感じました。

 子ども達のおもちゃや薬が散乱している様子は、津波前までは、正にここには生活があったのに、津波は750人余りの南相馬市の方々の命と、その方々の生活の糧まで大海に持ち去り、そしてそこには瓦礫だけが残り、ゴミの平原化してしまっている現状がいつになったら人の記憶から忘れられてしまうのか?と思うと、多分、東日本大震災を経験した人たちが亡くなってしまうまでは?と考える程大きな災害であった。

 南相馬市は、津波だけではなく原発の影響もあり、正にまだまだ混乱は収まる状況ではない。
 長岡市内にまだ200数十名の方々が避難されており、毎日、これからどうなるのだろうか?という不安で一杯であると思うが、一日でも早く安心して帰れる日が来ることを自分はただ祈ることしかできない。