真面目に頑張る!

 私の小さい頃からの口癖「頑張ります」「頑張れ!」
 議員を辞め、現在の障害者や高齢者の方々と一緒に作業などをしていると「真面目に頑張る」ことが決して正しいことではないということをしばしば感じるようになった。
 例えば、畑作業の畝立て仕事、体も大きく、力もあり、そしてそのような仕事に慣れた自分の作業スピードは、真面目に頑張ると人の倍くらいになってしまう。一緒にやっている人にとっては、たまったものではないと思うに違いない。
 もし、仕事の量が明確に限定されているのであれば、スピードが速ければ、その分遅い人の分までやって上げることになるので、多分歓迎されるのではないかと思う。
 しかし、量が規定されていないのであれば、遅い人のリズムを壊すような速過ぎる私のスピードは、きっと迷惑がられているのではないかと思う。
 同じように親が子どもの為にと思い込んで「頑張り過ぎる」と、子どもはたまったものではないと感じ、不登校になったり、家庭内暴力に発展したるするケースも少なくない。
 頑張ることが「善」と考えてきた過去を顧み、一寸は肩の力を抜いて周りの状況をきちんと判断しながら、我武者羅に頑張るのではなく、周りとの調和を考えながら行動することの大切さをこれから自然体で勉強しなければならないと思う。