東京を妬ましく思う季節

新宿高層ビル群 11時

 雪が降ってすでに1週間、湿った天気、そして日中でも3〜5度の温度で暗い毎日が続いている。
 昨日は日帰りでの上京。新幹線で40分、トンネルを抜ければ別世界、心うきうき、胸躍る天気、そして西の空にはくっきりと見える富士山、傘もいらず、長靴でもなく、軽装で動き回れる世界。
 この時季は、天気予報を見る度に東京を妬ましく思ってしまうので、最近は天気予報は出来るだけ見ないようにしている。
 新幹線で戻り、駅まで出迎えに来て呉れた妻が「今日は一日中雪模様であったよ!」と云うと「東京は一日中青空でポカポカだった!」とは素直に言えないくらい、長岡の天気を妬み、東京の天気を羨ましく思ってしまう時季である。
 「何故あなたの先祖は、こんな雪の深い、そして天気の悪い所に住んだんだろうかね?」との妻の問いに「夏の水に不自由しないからだ!」と云い除けた。
 今は、土地改良が進み、どこでもコメが作れるようになったが、土地改良が行われていない地区では、今でも水による争いが絶えない。それだけ水は大切なものであり、その水を供給してくれるのがこの時季の雪であると考えると「雪は天からの恵みであり、雪のお陰で美味くて、たくさんのコメが採れる」のだと考えると、冬そして雪の感じ方も少しは変わって来る。
 本格的に農業に取り組み始めた今年、考え方も自然に合ったものにすれば、ちょっとは愚痴や妬みが減るのではないかと思うが、下の写真を見ると、まだまだ修行が足りないようで、ついついボヤキが出てしまう。

18日 11時 東京新宿駅

18日 8時 長岡駅

18日 7時 長岡自宅前