雑草との戦い

 光陰矢の如し、もう8月になりました。暑い暑いというのもあと僅か、あっという間に立秋が来て、お盆が来てそして夏休みが終わり9月になってしまいます。

 明日は、日本一の長岡花火、一之貝の方々はじめ仲間40名で花火見物へ出掛けます。皆で一緒にワイワイやりながら見る花火は、また格別のものがあります。

 ところでこんなに暑い日が続いても雑草は元気よく育っています。


 千秋が原の河川敷の畑での活動は週2回ですが、中3日も空けると草は何センチも成長し、私達が大切にしている枝豆君や落花生さん、そしてさつま芋君などをあっという間に覆い尽くす勢いです。

 雨が降らないので作物は青色吐息なのに、雑草は逆境を糧に元気良く頑張っている様子を見ていると、何かロンドンオリンピックを見ているような感じがします。

 人工的な環境の中、科学的な練習をして身体能力を高めて来た先進国の選手と、日常生活の中で切磋琢磨してオリンピック記録をクリアーたり地域での大会を勝ち抜いて参加し、オリンピックの成績次第では今後の生活が一変する可能性がある発展途上に国の選手とは、正に作物と雑草に例えることが出来るのではないかと思います。

 より人工的な環境で機械的な練習を積まなければ勝てないような水泳や体操等は、先進国の選手が今だ勝っていますが、環境の変化に敏感な屋外での競技や1対1の個人競技の分野では、ハングリー精神旺盛な発展途上の国の選手にも十分チャンスがあるように感じられます。

 人間にとって都合の良いように、美味しくそして綺麗に人工的に品種改良されてきた作物とどんな環境でも自ら種を残すために環境に適応しながら逞しく生き抜いて来た雑草との戦いは、人間が作物を応援してやらなければ、勝敗の行方は明らかです。

 きちんと面倒を見てやらなければ立派な作物、そしてそれなりの収量が上がらないことを良く自覚し、難儀いけれでも雑草に負けないよう額に汗しながら作物に代わって雑草と闘う毎日です。