群馬県就労支援ネットワーク強化・充実事業講演会

 伊勢崎市障害者の就農について考えるシンポジウムが開催され、群馬県を中心とした関東各地から約80人の参加者を集め開催されました。
 農業分野での就労訓練の課題は、
 1.就労・訓練の環境作り
 2.障害者を指導するスタッフ、農業指導するスタッフの養成
 3.農産物、加工品等の販売先の確保
 4.生産コストと売上・キャッシュフロー
 等が挙げられ、上手く福祉と農業が連携して行われることで、これら課題が解決された先進事例の発表がありました。
 しかし、新たなる課題として、
 1.都市で福祉が農業を行う難しさ!:土地の確保、農業技術指導者の確保等の難しさ!
 2.農村で障害者福祉を行う難しさ!:障害者・利用者の確保、交通手段、生活支援等
 が挙げられます。
 これらを解決するためには福祉と農業、そして労働行政の一体化が必要であると思われます。
 これまでの人口増加時代に行われてきた霞ヶ関の中央主導の縦割り行政を見直し、人口減少時代に入った今、現場状況に合った横の連携、横断的・総合的な行政体制、現場主義・地方主義の行政体制に変化していかなければならないことを強く感じました。
 行政の体制に合わせたシステムから、現場に合わせたシステムに変化すること。すなわち「仕事に人を合わせることから、人に仕事を合わせること」に変化しなければならないと思います。