仙台の歩道

 いつ降ったかわからない雪が未だ歩道に残っていた。通常は余り雪の無い仙台だが、降雪し、温度が下がるので、残雪はかちんかちんに凍ってしまい滑ってしまう。
 歩道の除雪は誰がやるのか?はっきりしていないので、雪のある区間、雪の無い区間がある。雪の無い区間は、多分そこに面した会社や商店が除雪したのだろう。
 仙台駅に通じるペデストリアンデッキ(歩道橋)も凍りついていた個所が何箇所かあった。雪国で暮らしている私たちにとっては、東京などの首都圏で雪で滑って転んで病院に搬送されたというニュースを耳にする度に、原因は履いている物、雪靴ではないからと思っていたが、今回仙台を訪問して気付いたことは、いつまでたっても歩道の雪が片づけられないということに大きな原因があるように思えた。
 歩道の雪は誰が片づけるのか?それは歩道の管理責任者と言うことになる。つまり、市や県、国等の公の仕事と云うことになるのだろうが?市も金がない、人が居ないということで、とても対応しきれていないのが現状だと思う。
 因みにドイツでは、歩道等の除雪は、その歩道に面した家や商店が責任を持って行うことになっている。もし、家の前で誰かが滑って転んで怪我をしたら、その家の者が訴えられる制度になっている。よって雪が降ると皆スコップや大きなデッキブラシのようなベーゼンなるもので雪のけをしていた。
 大きな街になればなる程、個人の責任より行政の責任・義務ばかりが大きくなる。一方では、行政は経費削減を盾に市民サービスをどんどん切り落としており、結局そのつけは社会に回ってきている。条例などでそのような仕組みをきちんと定めるのも地方政治の役目かとも思うが???