カタストローフ(災害)

 一昨日14時の高速バスで、長女はフィリピンに向け出発しました。
 その日は千葉の祖母の所へ泊めて貰い、翌日の成田発の夕刻の便を利用する予定でしたが、出発1時間後関越自動車道が雪で通行止めになり、急遽湯沢駅で降ろされ、その後、新幹線で東京へ!夕刻東京駅に着き、直ぐ様千葉行きの電車に乗って夜8時に千葉駅に着きましたが、それから先はお先真っ暗状態。
 バスも駄目、タクシーは長蛇の列、例えタクシーを利用しても果たして目的に迄行けるのか?祖母に車で迎えに来て貰うにも夜道・雪道なので心配、結局一夜を千葉駅構内で過ごすことに。
 翌日は晴天にも関わらずJRの運行は目途が立たず、なかなか正確な情報が得られない中どんどん時間が過ぎ去り、同時に長女の携帯電話の電池も無くなってしまう状態。
 こちらで飛行機や成田空港、バスの運行状況そしてJRの状況を入手し随時メールで連絡して、JRの復旧を待って電車で直行するのがベストという結論に達し、14時総武線は運転再開し千葉から佐倉へ、その後佐倉で倒木撤去のため足止めされ、16時に成田へ、そしてそこでまともや足止め、成田駅を出発したのは17時過ぎ、成田空港へはチェックイン時間を30分過ぎた18時に漸くチェックイン、どうにか事なきを得て、出発時間を1時間半ほど遅れ21時過ぎフィリピンに向け飛び立ったとのメールが届きました。長女にとっては大変な2日間だったと思います。本当にご苦労様でした。
 長岡からしたら、たかが20cmの雪!しかし備えがなければ真綿で首を絞められるが如き。交通機関は麻痺し、電気が止まれば殆どすべての機能は動かなくなります。
 昨日は東京都知事選挙、当選したM氏は直下型地震の事ばかりを言っていますが、何十年に1度の大地震に備えるのも大切ですが、雪というゆっくりと迫りくる自然現象に対する備えが万全ではないことが証明されたのではないかと思います。
 道や歩道に積もった雪をチリトリやペット用のシャベルで掬っている姿は正に滑稽そのものです。何もかも便利になり過ぎ、日頃必要のないものは持たなくなり、また持てるようなスペースも無い所に住んでいる都民。今回の雪での経験をしっかり生かした災害に強い生活スタイルを再構築する政策を是非進めて貰いたいと思います。
 大きな敵との対決も大切ですが、静かに迫る緩やかな敵に対する備えが先ず第1ではないかと考えさせられた都心の大雪でした。