道路・水路の管理について

溜まった土砂の人力による取り除き

 3年前の7.13水害から毎年のように大水による農地被害に悩まされている地元です。今朝も土砂が用水路に流れ込んだので現場を見に来てくれないかとの電話があり、早速現場検証に行って来ました。
 地震や水害で崩壊した斜面の復旧工事は終わりましたが、未だ草などの植物が繁茂していないため、一昨日のような強い雨が降ると直ぐにそれらの土砂は押し流され水路に流入し、現在水を必要としている田圃の用水路に入って行きます。農家や農家組合もそれらの対応で、このところ毎年のように工事の繰り返しで難渋しています。
 農地は個人財産とういうことで、その復旧工事に対しては公費による100%補助はなされません。中越地震で被災した際の復旧工事に関しては、先にも書いたように「災害復興基金」という有難い制度が活用できますが、それ以外の、そして今後の災害復旧については、市の単独の補助事業(通常50%補助)を活用しなければなりません。
 農地以外の土地の管理が行き届いていないため土砂崩れが起き、農地、農道、農業用・水路に大きな被害を与えることは、今少なくありません。昔のように「村普請」という制度で農家や町内会総出で取り組めれば良いのですが、高齢化、兼業化や土曜日曜も何かと用事のある時代ですので、なかなか皆で一緒にやることも出来ないのが現状です。
 これらの管理を怠っていれば、いつかは折角改修した里の河川もあっという間に元に戻ってしまいます。これらの管理を今後どのようにしなければならないか、地元、農家そして行政の三者でよく話し合わなければならない時代になったと実感しています。
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