中越沖地震 Ⅲ

長岡の旧仮設住宅

 毎日毎時のように中越沖地震の報道をして頂き、全国からの注目度が上がり救援物資や人材そして義援金が集まることは本当に有難いことです。心より感謝しています。
 さて、今回も倒壊家屋が多く、今日までで944戸の住宅全壊を含め2633戸の被害が報告されています。それを受け柏崎市は応急仮設住宅の建設を来月のお盆前の8月12日の完成を目指し着手しました。
 プレハブの応急仮設住宅建設は多くの問題があると思うので、もう少しよく考えてから建設に着手すべきかと思うのですが?中越地震の教訓が生かされていないような気がして残念です。
 中越地震の際に建設された応急仮設住宅は一戸当たり400万円程したとのことです。2年間の利用を限度に建設したわけですので、400万円を単純に2年24ヶ月で割ると月額16万円となります。それであれば月額10万円から15万円の民間の借り上げ住宅を手当てしてあげた方が良いのではないかと思います。どれだけ空き室があるかは定かではありませんが、まずは、アパートに入居させてあげる方が応急性からも経済性からもベターであると思います。
 また、仮設住宅を作った場合は、行政はそこに入居した人たちを優先的に面倒を見なければなりませんし、そのことは仮設住宅の担当職員を配置しなければならないということで、仮設住宅が解消されるまでは行政の関与は終わらないということになります。
 私は、仮設住宅は最後の手段として作るべきで、まずは、帰宅できる人は帰宅してもらう。住宅の安全性に心配があるのであれば相談に乗ってあげる。次に帰宅できない場合は、市営や公営住宅に入ってもらう。次に民間借り上げアパートや貸家に入ってもらう。そして最後に仮設住宅を建設する。という手順を踏むべきかと思います。