第4回防災キャンプ

hiroshikaro2007-08-18

 土日2日間に亘り内容の濃いキャンプを実施しました。
 今回は中学生6名、小学生7名、大人7名の計20名の参加で一寸寂しいキャンプとなりましたが、常連組が殆どですので、顔も名前も直ぐに覚えられ和気藹々のアットホームな雰囲気のキャンプとなりました。途中いろいろな都合で出入りも数人ありましたが、万難を排して参加してくれたことに主催者として嬉しさも感じました。

 初めに市役所の危機管理防災本部の内山さんから、防災センター(栖吉小学校)の機能と役割についてお話しして貰いました。続いて自助・共助・公助についてお話し頂き、まずは自分の身は自分で、家族は家族で、そして地域は地域でお互い助け合い守り合うことの大切さを教えてもらいました。引き続き、各々が用意した非常時持出し用品の確認をしました。懐中電灯や携帯ラジオを用意して来た人が殆どですが、中には写真のように様々なグッズを用意してある優れ物、者もあり驚きました。非常持出し用品は旅行に出掛ける際に必ず持って行くように、そして特に、知らない土地で被災した際は、情報が一番大切、ラジオは必ず持参するようにと指導しました。

 次に日赤奉仕団与板支部の倉品さんから三角巾を使った応急処置について実践を交えながら指導して貰い「三角巾は包帯などに比べ、こんなにも役に立つ優れものか」と再認識しました。骨折した際に新聞紙を添木代わりに使うこと等も勉強になりました。お昼は美味しい豚汁を食べながら、倉品さんから「赤十字」についてのお話しいただき「赤い十字のマーク」は赤十字しか使ってはならない大切なマークであること。戦地で敵味方関係なく人の命を救うのが赤十字に役目であるが、昨今戦闘地域で赤十字のマークを付けた車が襲われる行為が頻繁してきており、もっと赤十字のことを世界の人々全てに認識して貰わなければならないと力説されておられたのが印象的でした。また、倉品さんから「栖吉小学校は少年赤十字に加盟しているがどんなことをしてますか?」との質問に対し、子どもたちからきちんとした返答がなかったのは一寸がっかりしました。
 
昼食後は、先ずは、夕食の献立相談。家にある物を持ち寄って足りない物を1人300円の予算で買い物に行く。何にしようか?と試行錯誤の結果、1班はカレー、2班はハヤシカレーに落ち着き、それぞれ代表2人が買い物へ!日頃余り家族と一緒に買い物に行く機会がないのか?楽しい様子でした。
 持ち寄った材料が、カレーを予想してか?或いは、青菜や、もやし等傷んだりしない食材という意味で、ジャガイモ、にんじん、玉葱が殆どでした。米は鍋で炊いてみようということで当初計画していたのですが、人数の関係もあり昔の飯炊き用の大釜で2升程炊きあげましたが、水加減と火加減が難しかったようですが、上手く行ったような気がする出来映えとなりました。

 その後、外へ出てブルーシートを使った2畳の広さのテント作り、材料は「ブルーシート5枚・簾(すだれ)1枚・4本の竹とビニル紐」総経費2,500円のテント。シートと竹をロープで縛るのに悪戦苦闘しながらも見事なテントの完成。昨年はこの点との18倍、36畳の大型店とを大風の中大人が中心になり大汗をかきながら作ったのに比べると、今年は子どもでも作れる大きさでした。簾をロープで自由に上げ下げ出来るように工夫したので、子ども達も面白がって遊んでいました。お金を掛け立派なテントを買うのも一つですが、ブルーシートがあれば様々なことが出来るとことを学んでくれたと思います。
 そして野外炊飯用の炉の作製。なかなか鍋釜が落ち着かないので、石を並べ替えたり土を掘ったりで大変な思いをしながらようやく完成しました。

 次は、元日赤奉仕団で活躍されたいた廣橋さんからロープワークの実技指導。8の字結びを利用した新聞紙(今回は座布団で練習)の縛り方などを教えて貰い正に「へ〜」と言う感じでした。一升瓶の縛り方や、天蚕糸(てぐす)結びなど実生活に役になる縛り方を中心に教えて貰いました。それから野外に出ての南京縛りの実演、テコを利用し縛り付けたピーンと張ったロープで逆上がりをした6年生の女子も本当に驚いていました。「結び」の知恵を学ぶことで、より生活が楽しくかつ充実していくような感じがしました。

 夕食は恒例の「串さし豚肉焼き」豚肉ロースに塩こしょうをまぶし、それを枝に刺して焚き火で焼き上げる。簡単そして一度食べたら忘れられないほどの旨さ、皆2枚3枚と食べていました。そして暗闇の中でのカレーライスやポテトサラダ、漬け物の夕食。電気が無い中黙々と食事をしたのも思い出かと思います。
 夕食後は悠久山公園一帯を探検、散策する「ナイトウォーク」3,600mのコースに50文の設問がありそれを地図と写真を見ながら探して行くラリー。三島億次郎の石碑の所までは山道で怖くて行けなかった。という班もあり2時間半の制限時間を面白楽しく過ごして貰いました。
 帰ってきてからは大映写会と称して「サウンドオブミュージック」を3時間上映しましたが、座布団投げや友達同士のおしゃべりの方が楽しいとみえ、世界的な大作サウンドオブミュージックも皆の前では只の画像だったのかも知れません。長くそして充実し過労ぎみとなった初日、ようやく2時頃皆就寝しました。