防災キャンプを終えて

hiroshikaro2007-08-20

 2日間に亘る防災キャンプを通じて子どもの教育についていろいろなことを感じました。
 キャンプとは非日常的なことを体験する良い機会だと思います。今回は学校の隣のコミュニティセンターを利用させて貰いましたが、非日常性ということで、通常使っているクーラーの使用を極力しないよう皆で努めました。また、夜の野外炊飯についても飯盒ではなく鍋釜で炊いてみたり、そして竈(ままども)常設のものではなく、石を集めて自ら作り上げたり、そして夕飯は明かりのないシートで食べてみたりと言う具合でやってみました。テントなんかも既製品ではなくブルーシートを組み合わせて作ったりしました。
 また、ナイトウォークやマップ作りでは、日常全く関心を示していないものを認識してもらうように努め、自分が住む地域、町内はどのような状態なのか?どのような歴史があるのか?を理解して貰うことを期待しました。
 一方参加した子どもたちは、ゲームや携帯テレビを持ってきたり、それなりの小遣いを持って来て欲しい物を買いに行ったりしていましたが、そのことについては注意はしませんでした。
 きっと電波が通じず、店のない山の中では、このようなことも出来ず純然たるキャンプが実施出来るのではないかと思いますが、防災キャンプは平常の環境の中で如何に非日常的(災害に遭った場合を想定して)な体験活動を行うかが重要と考えます。
 よって、中越地震の避難所の状況を思い出すに、子どもも大人も幾度もなく襲ってきた余震に対しては恐怖感を覚えていましたが、避難所から仕事に通ったり、夜はそれぞれ子どもも大人も親しい人とおしゃべりしたりして気晴らしをしていたような気がします。
 キャンプというとまだまだ夜はきちんと寝て、朝は6時頃起床しラジオ体操をし皆時間厳守で行動するというイメージがありますが、防災キャンプは報告しましたとおり、時間的にはちゃらんぽらん的な所もありますが、災害にメゲルことなく、災害にやられても、その状況を楽しむくらいの気概のある人間になってもらいたいと思います。
 4年前キャンプを実施した2ヶ月後に中越地震に見舞われましたが、キャンプを主催し経験した自分にとっては、不謹慎な言い方かも知れませんが「待ってましたという感じで、我が家の備えは万全であるから、フルに地域の方々のために飛び回ることが出来ました。:ちょっとやりすぎのところもあったと反省もしています。」



 年を重ねる毎に地震の経験が風化してきているためなのか?参加者が減り残念な思いもしていますが、是非、各地域でこの防災キャンプが実施されることを期待しています。
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