地震も豪雨ももうこりごり!

満水状態の稲葉川

 本日未明から16時までの総降雨量が長岡で91mm、1時間当たりの最大降雨料が32mm、栃尾が最大で139mmとのことで、1時間降雨量が45mmだったとのことです。1時間降雨量40mmは、バケツをひっくり返したような雨ですので、今回の雨が如何に凄いかが理解できるかと思います。
 雨の強度もさることながら、最近は農業が疎かにされてきたため、山が荒れ、田畑が荒れ、そして開発が進んだことで降った雨水が河川に流れ込む時間が早くなり、一挙に雨水管、雨水マンホール、河川が溢れ出し、道路が浸水し挽いては宅地が浸水してしまう被害が頻繁するようになりました。
 今日の午前中は正に街中至る所で浸水騒ぎでてんやわんやで、通行止め多く大変な1日でした。

 新潟県長岡市は現在信濃川中流域の河川改修計画に基づき、その計画を急ピッチで進めています。河川断面の拡大、つまりより多くの水が流れるように川を大きくしたり、途中で水を抜く放水路を建設したり、灌水した際の雨水を強制排水する為のポンプ場の設置や道路の下を流れる大型の管渠(ヒューム管やボックスなど)を埋設したりして内面水害の予防に努めていますが、その事業には多額の経費が必要で、財政難の自治体にとっては大きな負担となっており、事業推進の為の予算が追いつかないのが現状です。
 
 武田信玄の治水事業は今でも語り継がれていますが「水を制する者国を制す」というように、治水は大切な事業ですが、昨今の世論は、自然保護とか環境破壊阻止ということで、ダム建設が中止されたり、コンクリートの三面張り水路が禁止されたりして治水事業もなかなか思うように進まないのも現状です。
 自然も環境も大切であると考えるならば、自ら山に住み、山を守り、動植物を守るような行動を取って欲しいものですが、そのような声を発する人は、日常自然とはほとんど無関係な都会に住む人たちが多いように思えます。
 このようなことを皆でもっと良く議論し、どうすべきかを決めていかなければなりませんが、なんだかマスコミに踊らされ、間違った方向に進んでいるように思うのは私だけでしょうか?