震度と風評被害

 本日午前、議会で「中越沖地震の被害状況と対応について」ということで行政から説明がありました。
 その中で、『今回の長岡市の震度は『6強』ということで柏崎と同じ大きさの揺れということで報道されたが、震度6強であったのは、小国地域だけであり、長岡地域は5弱、一番揺れの少なかった栃尾地域は4ということで、合併前の長岡市に比べると3倍ほどの市域となったのだから、震度については、もう少し細かな情報提供して貰うよう気象庁はじめ関係機関、そして報道機関にお願いできないか?』との質問をしました。

 当時小生は、福島県郡山からの帰途の車中でした。確かNHKのラジオからはの地震後の第一報は『長岡市震度5弱』でした。それから、ちょっと時間が経った後は、『震度6強』になりました。なかなか電話が掛からない中、震度6強の留守宅は一体どうなってしまったのか大変心配しました。
 しかし、その小生の頭の中では、震度が大きくなれば、ましてや、中越地震と同じような震度であれば、県や国の対応も迅速かつ手厚くなることは考えられるし、被災していない方々にすれば、また長岡は大きな被害を受けてしまった!直ぐに支援や義援をしてあげなければと考えるのも当然!、長岡としては震度が大きく報道された方がメリットがあると云う考えがとっさに浮かびました。結果、帰宅してから全国の友人知人からお見舞いや消息を尋ねる電話がひっきりなしに掛かって来ました。
 しかし、それは大きな間違いで、結局今回の地震では『原発』という厄介な代物があり被災してしまったことがトップで報道されたため、その大きな震度が逆に、長岡は危ない、寺泊は危ないということになり、蓬平温泉、寺泊の魚のアメ横、そして海水浴客などキャンセルが相次ぎ、いわゆる風評被害がという激震が寄せ返して来ました。
 今回の行政からの報告では、旧10市町村地域の震度が一覧で報告されたように、これまで通り、よりキメ細かで正確な報道こそが大切であると実感させられました。