マンホールの中を覗いて見たことがありますか?

 今日は中心市街地で昨今の度重なる豪雨のために浸水被害を受けられる方々と一緒にマンホールの点検をしました。
 マンホールの蓋に「雨水」と書かれたものと「合流」と書かれたものを上流部分からひとつひとつ明けて中を点検し、きちんと開通しているか否かを懐中電灯と反射鏡を利用して確認しました。

 「雨水」と書かれたマンホールは、雨水排水専門管渠で600mm、450mm、250mm口径の管が埋設されておりました。
「合流」と書かれたマンホールは旧式の管渠で汚水と雨水が一緒に流れる方式に下水で900mm、600mm、250mmの管があり、通常は汚水が流れていますが、雨が降った際は道路排水などが流入し汚水と雨水が一緒に流れる方式であり、汚水は絶対量の多い雨水で希釈され川に排水される方式となっています。下水が早い時期、昭和期に完備された地区に整備されていますが、今後は随時分流方式に取り替える計画ですが、下水管の敷設替えは多大な経費が必要となりますので、なかなか進まないのが現状です。

 参加された皆さん、マンホールの中を覗くのは初めての方々ばかり、詰まっていないできちんと開通していることを確認しましたが「浸水するのだからもっと大きな口径の管渠を!」との要望も出されましたが、今すぐ出来ることではないので直ぐに取りかかれる以下の具体的な対策をしてもらうことで市役所担当課と話がまとまりました。
1.道路側溝の江浚い
2.道路排水から下水管への流入口の改良
3.浸水時の流入水防御の対策
 全てを点検するのに2時間半ほど掛かりましたが、被害を受けられている住民の方々と点検したことで、多少なりとも皆さんの安心に繋がったのではないかと思います。
 次回は、水が出た時実際どのようになっているのかを検証することにしています。