栖吉第2地区圃場整備事業竣工

 平成11年に開始された圃場整備事業が完工し本日竣工式が開催されました。新潟県農地部、長岡市農林部、事業主体のJA越後ながおか、請負業者等沢山の来賓が招かれての祝賀会となりました。

 事業面積は8.8haで受益農家数44戸、総事業費は184,790千円で地元負担は13.75%となっています。1反当たりの工事費は約200万円 平場の田んぼに比べると高低差があるため畦畔が等が大きくなりその分工事費が嵩みます。因みに現在進行中の長岡商業高校周辺のほ場整備事業の反当たりの工事費に比べると約25%増しとなっています。
 立派な田んぼが出来これからばりばりと綺麗な山の水を使って美味しい米を作ってもらいたいと期待していますが、何分昨今の米価の著しい下落に農家の意欲が米価同様低下しなければと憂慮しています。
 中央と地方の格差がどんどん開いていく中、地方の基幹産業である農業叩きは、益々地方衰退させる原因となっています。農業振興こそが地域格差の是正の特効薬と思いますが、東京生まれの東京育ちの国会議員の先生方には、そこの所を良く理解していただいていないようで「安くて上手い物」を生産するのが日本農業の命題といわんばかりの無策な農業政策に全く呆れかえるばかりです。
 一体米の値段が幾らであれば安い米なのか?
 年間1人の日本人が食べる米の量は約60キロ、最高級の魚沼産のコシヒカリ10キロ6,000円を買ったとしても、年間の米代金は36,000円つまり、1日当たり100円出せば最高級のご飯が食える計算になります。毎日飲む1本150円もする缶コーヒーに比べれば決して高い物ではないと思いますが?
 これまでマスコミ世論はアメリカやタイの米の価格と比較し日本の米は高いと言い続けていますが、サラリーマンの給料のタイ=日本の比較はしていません。もっと農業の大切さ、米のありがたさを国民1人1人が理解するような政策、世論を作り上げなければ日本は駄目になると思います。是非沢山米を食べるようお願いします。