小学校と中学校

昨日先日60周年記念式典を終えたばかりに、我が母校栖吉中学校を訪問しました。
私たち地元:栖吉地区は、小学校、中学校がそれぞれ1校であり、小学校区と中学校区が全く一致している市内でも珍しい地区です。
つまり、栖吉小学校を卒業した児童は、そのまま小学校に隣接し一寸高台にある栖吉中学校に入学します。同学年の顔ぶれも変わることなく、9年間60名から90名の同期生が一緒に勉強したり部活をしたりする訳です。
私の頃は、学校はアットホームな感じで中学校に入学しても、同期は当然、先輩も、保護者も、地域も全く変わりがないので、進学したといっても校舎、先生、制服が変わる位で、変化や刺激の少ない学校でした。しかし、皆気心知れた仲間でしたので、生徒会や地域の活動などは非常に積極的に取り組んだことが思い出されます。
 しかし、中学校を卒業し高校に入学した時は、1学年450人もの生徒の多さに圧倒されると同時に、小規模校でしたので、同期や先輩も少なく、大きな学校、東中学、東北中学、南中、附属中等の出身生徒が幅を利かせているような感じがし、気後ればかりで、体格は大きかったですが、入学当初は、小さくなり、おとなしくしていました。
 栖吉のような小・中学持ち上がり制度は、上手く機能すれば小中一貫教育的な感じで9年間の中で色々なことが可能ではないかと思います。
 過去3年間小学校のPTA会長を務めていた時、小中学校の校長先生に小中学校の連携を密にして欲しい。
 例えば、「小学校の問題点を中学校の先生に良く引き継いでもらい、その点を注意し指導に当たって貰いたい。」
 「小学校の総合学習時間などは中学校の先生から来て貰い、テーマを決めてより専門的な勉強に取り組んでも良いのではないか?」
 「英語等は、ALTの活用も大切だが、中学校の英語の先生からも指導して貰ってみては?」
 「部活等も上手く連携できないか?」 等の提案をしてきました。
 しかし、昨今の学校を取り巻く環境、状況は正に危機的状況であり、問題のある子どもや保護者の対応で精一杯という感じで、なかなか本業である教育に没頭できる状況でないことを理解し、それらの提案については、殆ど実現されていないことに諦めムードもあります。
 これまで、学校は地域の中核的な存在でありました。しかし、近年の「通学校区の弾力化」とか学「校選択制」というどちらかというと「親や子の我が儘」を優先した施策の為、現在、学校が地域の中核であったという地位から転落してしまうののではないかという危険性に瀕しているように思えます。
 再度地域と学校の関わり、そして学校と保護者:家庭の関わり方について皆で良く検討する時期ではないかと思っています。