大阪の太田知事3選出馬を断念

 全校最初の女性知事の太田房江大阪府知事が出馬断念を表明した。
 これまで出馬の意欲を見せていたのに、自民、民主、公明3党の地元組織の不支持を決定で出馬を断念したとの報道だ。
 政治家としてこれまで8年間どのような政策を展開してきたかはよく分からないが、出馬意欲があるのであれば、8年間の実績をきちんとアピールして府民の真意を問えば良いのではないかと思うが?
 結局は「自らの8年の実績よりも、自民、民主、公明の地元支援の力の方が重い」との判断であるかと思うが?
 それでは、太田知事の政治家としての理念、そしてこれまで出馬を考えていた時の「今後4年間、自らがやり遂げようと考えていた政策」は一体なんなのか?
 御輿に担がらなければ出ない、これまで2回の選挙は御輿に乗っての選挙だったのだから、3期目の今回は、8年間の実績をアピールし自ら汗をかいて、応援なしに戦ってみてはどうかと思うが?

 現在、中央官僚から知事になる通称:「落下傘」知事は半数以上の29人も居ると言われている。
 数多の地方の長も霞ヶ関の官僚政治に洗脳され、政党の大物の言うことを聞くような知事ばかりになったのか?と思わずにはいられない現象である。
 確かに優秀な学校を卒業し、中央で活躍している現役の官僚を引っ張ってきて知事にするれば、大過なく仕事をこなすことができると思う。そして政党としても自分たちの言うことを聞いてくれる「味方的存在」を期待して応援するのではないかと思うが、地元に根っ子がない落下傘が、本当に地元の為の政治をしてくれるのか、太田知事のように形勢が悪くなれば、そそくさと逃げ出してしまうのではないかと思う。
 1月27日の選挙まで残すところ2ヶ月を切ったが、どのような候補者が現われるか?いつものことながら知名度が勝負の選挙となりそうで、勢い、タレントやニュースキャスター等が出て来るのではないかと懸念している。
 出来れば、大阪の地方政治に携わった地元大阪を良く知り、良く考えてくれる立候補者が出て当選してくることを大いに期待したい。