道路特定財源

道路改良要望

 本日議会で「道路整備財源の制度堅持に関する意見書」について協議しました。
 通常道路整備財源は「道路特定財源」といわれていますが、昨今の世論は、この財源を道路整備のための財源に特定することなく一般財源例えば、福祉や教育等にも流用できるようにすべきであると論調が主流を占めております。特に都市部に住む車を利用しない人たちなどは、この論調に賛同する人は多く、選挙の材料としこれらの論調を指示している公党もあります。
 しかし、長岡はじめ地方都市、特に雪の多い地域における道路整備はまだまだであり、冬季間、消防車、救急車などの緊急車両が入れない道路も少なくありませんので、小生としても、長岡市議会としても是非、この財源の堅持を強く要望することで、来週の本会議で審議し、意見書を上げる運びとなりました。

 午前中に開催された建設委員会で、我がクラブの水科議員が道路整備に関する質問をしました。
水科:「現在、道路改良、新設等の要望はどれくらい出されているのか?」
道路建設課長:「348件で延長で93km 内長岡地域が215件、53km、その他合併地域が133件、40kmとなっており、その内着手されているのは、長岡地域116件、合併地域40件となっている」
水科:「道路特定財源が廃止された場合の影響は?」
道路建設課長「予算額ベースで、現在との対比で55%程に落ち込んでしまう」つまり、この予算は期間的な道路整備のための財源にまわり、生活道路の整備には殆ど回らなくなり、先にあげた地元要望の348件の整備は棚上げ状態になってしまうことが予想されます。
 広くて立派な道路は以前書きました通り、生産基盤の充実にとっては不可欠のものです。しかし、住宅に通じる細い生活道路は、生存基盤充実につながるものですから絶対必要なものです。
 財源の堅持が成されなければ益々山と平場の生活格差は広がり、一極集中の社会を形成してしまい、災害や犯罪に弱い町になってしまいます。人に優しい、自然に優しい道路つくりのためにも皆で道路特定財源の堅持を訴えましう。同時にその使い方についても、これまでのようにばら撒き的な公共事業の推進ではなく、使途についても国民がしっかりと管理できる財源として監視して行くことも忘れてはなりません。