グローバル化

 昨晩11時過ぎのNHKテレビに流れたテロップ「トヨタの自動車生産台数がGMを抜いて世界1に!」
 これまで日本の自動車産業が産声を上げて以来、アメリカの自動車業界に追いつけ、追いつけで切磋琢磨し、ついに昨年日本のトヨタが世界1になったことは正に国民的な喜びであり誇りであると思うが??
 しかし、トヨタが自動車界の稼ぎ頭になったとしてどれだけ国民がその恩恵に預かっているのだろうか?
 グローバル化の名の下に日本国内での生産・販売台数が減少し続けているが、海外では生産・販売台数とも伸び今回の結果に至っている。
 昨今の日本経済の混迷化、アメリカのサブプライムローン?何か訳の分からないものに連動し、日本の株価が下落し大変だ大変だと大騒ぎしている。
 テレビの巷インタビューで「私は株なんか持っていないから、株の下落など関係ない!」との回答にナレーションは「そうではありません、国民生活にとって株価下落は大きな影響を及ぼします!」との報道、答えはどうかというと「国民の年金積立金などが資金運用との名目で株式投資に使われている。」とのこと。正に「隣の火事が我が家に飛び火した」ということである。
 グローバル化とは、国民や一般庶民が分からない中で、庶民の大切なお金が「隣の国の政策失敗」の為に損をしてしまうことなのだろうか?
 トヨタ初め一流企業はグローバル化により空前の利益を上げているが、庶民はその恩恵に預かれない!
 訳の分からない横文字に踊らされ、自らの大切なお金が目減りしているのも良く理解しないで、「トヨタ世界1」を喜ぶ国民は一体何なのだろうか?