息子の誕生日

ドイツの伯父さん伯母さん

 今日は息子の11歳の誕生日です。私の得意の「おこわ」を早起きして作りました。なかなか好評なのでいつも2升も蒸かして人に配るのですが、いつも作り過ぎで、朝昼晩と3食食べる羽目になるので、妻は一寸閉口しています。
 いずれにしても健康で元気に11歳の誕生日を迎えられたこと家族で祝い、背の高さを測り、写真を撮り、そしてささやかなケーキを食べるのが我が家の誕生日の行事です。
 ドイツでお世話になった伯父さん伯母さんは、我が家5人の誕生日をきちんと覚えてくれていて、必ず電話をしてきてくれます。
 我が家5人+ドイツの叔父さん叔母さん2人の計7人の誕生日、そして結婚記念日、クリスマスに正月と月に一度位は電話連絡しています。
 昔に比べると電話代は実に安くなりました。国内で携帯を掛けるよりもドイツへ掛ける方が安いですので気楽に話が出来ます。
【思い出話】
 26年前私が実習生でドイツしていた正月、受入農家が『正月なのだから日本の家族に電話しなさい!』と言ってくれ、日本が元旦0時、つまりドイツは大晦日の午後4時に電話することになり、それが近所の噂になり、近所の人10人が私が電話するのを見物に来たのを思い出します。
 『1年間一生懸命働いたのだから、その褒美として遠慮しないで家族皆と話しなさい』と嬉しい農家の申し出、ドイツの農家の家族と10人隣人、総勢15人が見守る中で電話を掛けました。
 私:「もしもしヒロシです。」 父:「どこから掛けているのだ?成田に帰ってきたのか?」私:「ドイツからに決まっているだろ!明けましておめでとう!皆元気か?」と聞くが早いか、父:「電話代が高いのだから早く切れ!」私:「農家が皆と話なさいといっているのだからばあちゃんから順番に話したい」父:「馬鹿言ってるな、早く切れ!」と言って1分もしないうちにバシャンと切られてしまいました。
 見物していた15人は一体どうしたのか?あっけに取られていましたが、その後数日間は、私を見る度に「ムシムシ ムシムシ」と言ってからかわれました。