もちつき大会とモラル

もちつきパフォーマンス

 先週1月26日に栖吉地区青少年育成連絡協議会主催の毎年恒例の「旧正月もちつき大会」を実施した。これまでは文化交流の意義も兼ねて長岡大学の留学生を招いていたが、参加者の中心が小学校低学年で留学生の話もきちんと聞けない状況であったので、今年はウチウチでやろうということで、プログラムも簡単明瞭で「もちつき」と「ドッチボール」の2つに絞った。 
参加者はこれまでで一番多く、小学生が70名、中学生が2名 初めて参加してくれ、役員を併せると80名を超える参加者で大変盛況であり主催者としても満足であった。
 初めに餅ち作りの工程を説明し、セイロで米を蒸したものを手の平に載っけて試食させたり、つきたての餅を臼から直ぐに手で千切って上げたりすると、皆我も我もと興味を示し手を出してくる。「餅が手にくっついて嫌だ!」と言う子も居たが「何を言ってるんだ!」と強面の 家老伯父ちゃんに言われると黙って食べてしまう。
 大人の凄さ、強さを見せてやる良い機会であると思い、子どもの前でパフォーマンスを繰り返した。重い杵を振り下ろすと正に花火のように「ど〜ん ど〜ん」と大きな音がする。

ドッチボールも加減することなく靴下を脱いで裸足で剛速球を投げ、本気出して大騒ぎすると、子どもも興奮し楽しくて仕方ないようである。何度も「もう1回しようよ!」と怖い伯父ちゃんでもスキンシップや会話を求めて寄って来る。
親も先生からも怒られたり叱られたりすることが少なくなり、大人が優しいと言うよりも、弱さが目立つような昨今であるが、子どもは、いつの時代も「強いもの、大きなもの」に憧れる。ドッチボールの速い球は一寸乱暴かも知れないが、怪我をさせないよう十分注意しながら、本気でやれば、子どもも本気で返してくれる。
しかし、残念なことが一つあった。3名もの子どもが無断欠席したことであり、これまでその事に関して何も連絡を貰っていないことである。
何も連絡せずに欠席した子に対しては、主催者として電話したが、留守であり連絡が取れない。またある家はお爺さんが居て「どっかへ買い物にいったや」との回答。
万が一会場に来るまでの間に子どもが事故や事件に巻き込まれてしまい、もし、主催者が来なかったことを親に知らせず大事件にでもなったら、どれだけの責任が追求され批判が浴びされるのか?と思うと、子どもが喜ぶからといって、軽々しくやる行事をやることも恐ろしいと思う。
先生を通じて正式に申し込みをしたにも拘わらず、無断欠席をした子、させた親からの謝りの電話連絡は未だない!
とぼけて「お宅のお子さんまだもちつき大会に来られて居ないので、今日まで会場で待っていたのですが!」と電話でもしようか?と意地悪なことを考える程、情けないそしてモラルを欠いた親・子に憤りを感じた「もちつき大会」でもあった。