長靴を履くことと親の役割

綺麗に除雪された歩車道

 昨晩は「こどもの安全を守る会 栖吉」の第3回推進委員会が開催され、地域の防犯交通安全、小中学校、長岡高専長岡大学、PTA、栖吉地区青少年育成連絡協議会そして交番等の関係者18人が集まって「地域の交通安全、防犯」等のことについて話し合いました。
 毎年降雪期になると提起される問題ですが「中学生は何故長靴を履かないのか?」今回もこのことについて私から話題提起させて貰いました。
 毎朝パトロールしておられる方々からは「小学生は殆ど長靴を履いているが、中学生になると布製のバッシュや格好の良いスノーシューズ、スノーブーツで、消雪パイプの水が溜まっているような所を歩くことが出来ないのに殆どが長靴を履いていない」との報告です。
また、折角歩道除雪をしてもらっているにも拘わらず、歩道は数センチの雪が残っており、また、途中除雪をしていない箇所がある等の理由から、どちらかというと残雪が少な車道を歩くようです。
 以前良く、保護者から「歩道除雪の強化を!」要望されたことがあり、その都度「歩道除雪をしても子ども:特に中学生は歩道を歩かず、車道を歩いている傾向がある。除雪をしたのだから子ども達に歩道を歩かせるよう、親としてきちんと指導して欲しい。そして長靴履きの励行を!」と訴えました。
 我が子も数年前から中学校に進み、長女は最初長靴履きには強く抵抗していましたが、昨年3年生で生徒会の役員をするようになったら『降雪期間の長靴履きの励行を!』と生徒会で取り組んでくれました。親の気持ちを少しは理解して呉れた?と陰で喜んでいたのですが、その少女も昨年3月卒業、4月には長男が入学し、今冬を迎えた途端、毎朝出掛け際に 公で偉そうなことを言う親つまり私は「学校へはきちんと長靴を履いて行け!」と怒り声で言うのですが、長男は「格好が悪い、友達は誰も履いて行っていない」と言って決して長靴を履いて行こうとはしません。

 長男は「学校の靴箱は、長い長靴は入らないから駄目だ!」と言うので、「それだったら家に沢山ブルーシートがあるので敷きに行ってやる!」と言うと「絶対に来ないで呉れ!」といつも喧嘩になってしまいます。
自転車乗りの際のヘルメットも同じです。これも昨年中学校にお願いしてヘルメットの購入斡旋をしてもらい、購入したのにヘルメットはしないで行く、してもあご紐を結ばない。
 『子どもの安全は親が守る』これも私の口癖です。しかし「友達が!誰も!」という長男の訳の分からない子どもの言い癖に「他の子どもがそうであれば致し方ないか?学校から生徒全員にきちんと指導して貰いたい」とついつい弱音が出てしまいます。
今の子ども、いや大人も含め『横並び、人と違った、目立つのは嫌だ』というような感情が自らの安全対策を鈍らせているかと思うと「どう教育したら良いのか?」と考えさせられます。
 保護者と学校が上手く連携し、子どもたちのことを考えた教育・指導が大切であると思うのですが、最近は「親が言っても子どもは言うことを聞かないから学校で指導して欲しい!」という親が多いのに、反面その親たちは「学校の先生はどうしようもない!授業すらきちんと出来ない!うるさいやつを注意して欲しい!」という有様。
 親たちは自らの責任を放棄し、先生や学校に任せてしまう。逆に先生方からは「家老さん言われるのは正論ですので、是非、子どもの躾位は親からやって貰いたい!」と言い返せられてしまう。
 子を持つ親として、『横並び皆と一緒』を好む現代社会に於いては、なかなか親だけでは、子どもを指導できません。かといって何でもかんでも学校に任せてしまうのは問題です。
 どう学校と協力しながら子どもの教育・安全を考えて行くか、PTAで考えるべき大切なテーマと思いますが---