ドイツ人留学生 ペーター君

hiroshikaro2008-02-15

 昨晩、昨年8月下旬から長岡科学技術大学(技大)に留学しているフランクフルト出身のペーター君と夕食を共にしました。キムチ鍋や甘エビの刺身等ペロッと平らげ「日本食は好きです。」と言ったのは印象的でした。
 22才のペーター君は「機械材料学」が専門で、フランクフルトの近郊の町ダルムシュタットにある工科大学から半年の期間でやって来たとのことです。来週からは浜松にあるヤマハモーター(オートバイ)の工場で5週間実習するとのことです。
 9年前、ダルムシュタット工科大学からノイドルファー先生が1年間、技大で教鞭を執られたことが縁で、毎年学生の交換交流が行われております。
またノイドルファー先生の専門である機械安全学は日本にはない分野ですので、毎年9月に2週間から3週間特別講座開講ということで来岡され、1年に1回お会いしており、小生や娘、そして4年前に長岡市青少年ドイツ派遣団も訪独した時にお世話になった先生です。

 ペーター君のお父さんは既に亡くなられており、お母さんと双子の兄さんとの3人家族で、兄さんも同じ大学で勉強中とのことです。
 実に勉強熱心の若者で、夕食後9時前に寮に送り届けたのですが「これから12時位まで研究室で勉強します。」と言って研究室に直行したのには大変驚きました。
 スキーが好きとのことで、既に、奥只見丸山、須原、小出、そして湯沢にスキーに行ったとのこと。また技大の視察研修で秋田や山形、宮城なども訪問したとのことで、限られた時間を実に有効に使っているな〜と感心しました。また、浜松へ行ったら是非京都や奈良、大阪、神戸などへも行ってみたいと言っていました。
 交換交流プログラムですので、授業料は免除、寮費は月1万5千円、日本の奨学金団体から月4万円の奨学金を貰って当然自費もつぎ込み一生懸命勉強している青年を応援してやりたいと思いました。
 ヨーロッパでも恵まれた国ドイツですが、限られた経費、時間の中で、若者として精一杯がんばろうとするドイツ人学生の姿、質素の中にメラメラと燃える向学心に感心させられました。
同時に日本の大学生は受験勉強に疲れ果て、また社会に夢や希望が持てなくなった現在、そのようなメラメラと燃えるような向学心は何処へ行ってしまったのか?ちょっと残念に思いました。
小学校や中学校の教育ばかりでなく、もっと高等教育:高校や大学のあり方について国民全体で考えなければならないのでは?とも感じました。