合衆国大統領予備選挙

 毎日のようにお隣合衆国の大統領予備選挙のニュースが報道されている。
マスコミにとっては日本の政治ニュースよりもおもしろいのか?ひっきりなしに報道している。それも民主党の2人の候補を中心にである。あたかも次期大統領は、民主党の候補のオバマ氏とクリントン氏の2人の争いのように思わせる報道に大きな疑問を感じる。共和党の最有力候補であるマケイン氏は何か蚊帳の外といった感じである。
 同じ民主党なのに、「オバマが勝ったら?クリントンが勝ったら?」と有権者へのインタビューが報道されているが、2大政党の候補者争いであれば、政策の違いは鮮明になると思うが、同じ政党の候補でどれだけの政策の違いがあるのだろうか?と疑問に思う。
 当然選挙であるから対立候補との相違を鮮明に打ち出すのは理解できるが、候補の政策が党の政策と乖離していてはいけない訳であるから、選挙の焦点は、むしろ政策よりも初の「黒人大統領候補」か、初の「女性大統領候補」がでしかないように思われるが。
 それとも大統領になれば、党の政策を超越して政治執行が出来るだけの権限があるのか?今後よく勉強したい。
 外野で見ている自分にとっては、今後の共和党民主党の真の大統領候補の選挙戦をより注目すべきかと思う。
 一方、今回の報道で顕著に表れたのは、小泉政権下に断行された規制緩和、経済の自由化、公営から民間へ移行により、日本でも今問題となっている「金持ちと貧乏人の格差拡大」「中間層の貧困化」が、合衆国ではより深刻な政治課題となっているということである。正に日本の3年後、5年後、10年後を見るような思いである。現在の合衆国の状況を「他山の石」として日本の政治のあり方についてもよく考えなければならないと思う。

【余 談】
 最近、福井県小浜市がにわかに脚光を浴びている。
NHKの「ちりとてちん」の主人公「若狭」の出身地として、そして今回の大統領候補の「オバマ氏=小浜市」の人気上昇で、日米共に「おばまし」が注目を浴びていることは、正に小浜市にとって観光振興の上では千載一遇のチャンスである。
もしオバマ氏が合衆国大統領になって訪日するようなことになったら、是非「小浜市においでやす?」ということになるのではないか?今から楽しみにしている。