婆ちゃんも携帯メール活用:道の駅「東山道伊王野」

そば打ち水車

 先週、栃木県那須町にある道の駅を訪ねて来た。
 道の駅の管理運営を任されている「ふるさと物産センター組合」の薄井組合長から話を聞いた。
 この道の駅は、そば引き用の水車小屋、そば専門レストラン、農産物等の産直売店、管理棟そして公衆トイレとからなる。
 昨年の売店及びレストランのレジ通過数は41万回とのことで、相当数の買い物客、レストラン利用客が訪問しているとのことであり、レストランの売り上げは1億を突破しているとのことで、管理運営をし、物品販売をしている組合としても、それなりの利益を上げ組合員に配当を支給しているとのことである。

 また組合員ならびに近郊の農家が生産物を持ち寄り販売している産直コーナーは随分たくさんのお客さんがあり、バーコードを施された商品がレジを通ると個数と代金がコンピューターに登録され、10時、14時、16時に生産者の携帯或いはコンピューターに、そのデーターが自動的に報告される:ポスシステムを利用しているとののことで、その報告に基づき農家は、品物を補充するシステムになっており、品切れは余りないようであり、農家にとっても買い物客にとっても非常に重宝しているシステムである。よって、農家の婆ちゃんや爺ちゃんもちゃんと携帯電話を携帯し、毎日売上報告を楽しみにしているとのことであり、生き甲斐対策にも大きく寄与しているなと感心した。
 売上代金の2割を手数料として組合に納めるとのことで、小生の知り合いは梨やリンゴを販売しており、年間の売り上げが300万円とのことであるので、手数料は60万円ということになる。

 那須地方には首都圏から年間500万人もの観光客が訪れるとのこと。しかし、東京→東北自動車道那須IC→那須リゾート地域、或いは、東京→新幹線那須塩原駅那須リゾート地域の行程で、道の駅がある那須の南地域(大田原、那須塩原市)にはなかなか立ち寄って呉れないとのことで、今後どうにかして、それら観光客の那須南地区へ誘導する取り組みが、県と一緒に進められるとのこと。