速い「新幹線はやて」

八戸〜三沢間の新幹線高架

出張で青森県三沢市を訪問した。大宮から「新幹線はやて」に乗るとノンストップ70分余りで仙台に着いた。正に疾風:しっぷうの如く、いい気に仙台まで走りきったという感じであった。仙台では乗客の7割、8割が降り、代わりに東北訛りの人たちが乗って来て、乗客は座席の3割位となった。多分、大宮〜仙台がノンストップであるので、宇都宮や福島などで乗った人が仙台で乗り換えた人も多いのではないかと思う。その後は、盛岡まで幾つかの駅に停まり、秋田行きの「新幹線こまち」を切り離し、八戸まで各駅で行った。大宮〜八戸間は時間にして2時間40分、長岡から乗り換えも含め4時間半で到着した。
不思議に思ったのは、大宮で「はやて」に乗り換えた時は、決して満席ではないが、「はやて」「こまち」は全席指定となっていることだ、大宮〜仙台間はノンストップなのだから空席があれば、そこに座っても良さそうに思うし、このような状況であれば上越新幹線のように4〜6輌を自由席車輌にしても良さそうに思うのだが、仙台〜八戸間は、乗車率は5割を切ってしまのに、指定料500円を支払わなければ座れず、空席があるのにデッキで立っている人がいるという正に不思議な現象であった。

 これまで全車指定の意味は「たくさんの人が乗るから事前に予約をしなさいよ!」といことだと思っていたが、このような現象を目の当たりにして「人が乗らない分、青森や秋田に行く人は、その経費の一部を負担して欲しい」というJRの意向なのか?と思った。
中央と地方との格差が問題にされている昨今、県民所得の低い東北の人々から、小生の頭ではちょっと理解できない「座席指定席料」を取ることに対し「どうか」と思うが、真意は果たして何処にあるのか?お分かりの方がおられたら是非教えていただきたい。
昨日の東北タイムズの朝刊に、青森駅まではあと2年で新幹線が乗り入れするとの報道があったが、青森市の人たちからは、東京から時間的に近くなることは大歓迎されると思うが、途中、停まらずにこれまでよりも不便になる町や駅も少なくないと思う。効率優先、大都市優先のJRの運行態勢に大きな疑問も感じる。スローライフと言われている昨今、多少ゆっくりでも皆が喜ぶような運行を考えてもらいたいと思う。