教員、県職員の異動・移動

 一昨日は、教員の異動、昨日は県職員の異動が発表された。
小中学校に通う子ども達は、今朝先生の離任式のため登校していった。7年間お世話になった小学校のK先生も今回転校されることになった。
 昨晩は、地元の県営事業の工事説明会があり、地震からこれまで大変お世話になった県地域整備部のH課長、担当者のHさんが4月1日より異動することになったとの挨拶があり「事業も最後の詰めに来ているのに、ここで異動されるのは大変残念であると同時に、地元としては信頼していた方々がおられなくなり大変心配だ、いずれにしてもこれまで大変お世話になりました。」と挨拶を返した。
 職場の異動、特に宮仕えの身である公務員や教員にとっては恒例のことであると思うが、何故、このような異動制度があるのかと思う?

  1. 官民の癒着を防ぐため。
  2. 総合的な専門家を育てるためいろいろな場所で経験を積ませるため。
  3. 心機一転させるため。
  4. 異動に伴い出世させるため。

等、まだまだ色々な理由があると思う。

異動制度があるからといって、以前官民癒着の体質は以前とどれだけ変わったかというと「?」である。加えて、先にも述べたとおり、これまでお付合いしてきた地元民や子ども達にとっても、折角両者の信頼が築かれたのに?もう少し長く居て欲しと思う人も少なくないと思う。
一方、異動しなければならない当人にとっても、長岡から糸魚川、長岡から新潟、長岡から小千谷というように居住地から遠方へ転勤しなければならないとなると大変な負担である。特に家族を連れて行くのか?単身で行くのか?は大きな問題である。
 特に新潟県はご存知のように全国5番目に大きな県、海岸線の延長でも山形との県境から富山の県境まで300キロもある南北に長い県である。幾ら高速交通網が発達したとはいえ長岡から糸魚川まで毎日通勤することは不可能である。
 お隣の富山県では県の面積も小さく、同心円的な形状となっているので、例え異動があっても移動しなければならないことは少ないという。
 つまり、我が新潟県に於いては、異動する当事者にとっては、この長距離の移動が大きな問題となる。
 子どもの家庭教育や家族の絆が疎かになっているといわれる昨今、仕事のため組織のため出世のためということで、家族を犠牲にして何年もバラバラで生活することの是非の面から、新潟県に於ける「県職員、教員の異動制度」をこの辺りで良く検証してみる必要があると思うが---