福岡市空港と新潟便

hiroshikaro2008-06-03

 福岡市に来ています。人口140万人を超えた大都市ですので活気を感じます。
 朝早く散歩に出かけました。表面的な活気とは裏腹に、駅下の地下街には20人程のホームレスが横たわっていました。大都市程生活格差が激しく表面とは裏腹の事実があるように感じました。
 全国でも空港から中心市街地へのアクセスが一番至便な福岡は、正に「空港」が都市発展のキーとなっているように感じました。地下鉄に乗れば6分で博多駅、さらに5分乗れば繁華街の天神、そして近郊都市の前原市へは40分程で空港から直行できます。逆の方向は、全て行き先は博多ではなくその先の福岡空港となっています。福岡市民にとっては正に空港が駅(博多)以上の存在であるように感じました。
 新潟〜福岡間の便がこれまでの朝夕1便ずつから夕方の1便となり、更にこの1便も搭乗率が70%を下回れば廃止もあるという全日空の脅しともとれる発言。朝夕2便であれば日帰りも可能、そして1泊2日も効率良く滞在できるのに、2便を1便にして利便性を著しく落としておきながら「更に高い搭乗率を達成せよ!」との理論は理解し難いものがあります。
 ハブ空港としての機能を発揮してこそ福岡空港の機能・地位向上が図れるのに、搭乗率が高く儲けの多い大都市間の航路だけを存続させ、地方都市との航路を廃止すれば、空港としての価値はどんどん低下してしまう筈です。空港で発展した福岡市にとっては、新潟便の存続が大切な筈です。

 僅か100分の搭乗で雪の新潟から暖かな福岡へ来ることが出来る航路をどうにか存続して欲しいと思います。
 昨今はどこでも効率、効率。費用対効果等が第一で、公共の福祉や市民の利便性が二の次にされることがしばしばです。
 企業も自治体ももっと「懐の深さ」を示し「弱い者の味方」をするようなパフォーマンスがあっても良いのではないか?と思う昨今です。